• ビデオで『ジョゼと虎と魚たち』を観る。主人公の男の子(大学生)は脚に障害があるため祖母に世間の目から隠すようにして育てられたエキセントリックな女の子、ジョゼと偶然に出会い、ジョゼの手料理に餌付けされて彼女の家に入り浸るようになるが、そのうちだんだんジョゼに惹かれていく。三角関係とかなんとか、まあいろいろあって、結局主人公はジョゼを背負いきれなくなって「逃げて」しまう。まあ、あの手の「ふつうの」男の子には、ジョゼのような子は荷が重いよね、というお話であるが、しかしジョゼの方は男の子と出会ったことで祖母が彼女と「世間」の間に張った結界から足を踏み出す、もとい、車椅子の車輪をこぎだすことができた。男の子は自分の弱さを知り、女の子は自分の強さを知ることができた、というお話。