この4月1日で国立大学の法人化から1年がたち、大学教員の中にもベンチャービジネスなどにたずさわる人が増えてきたようだ。僕の友人の友人が立ち上げたベンチャー企業が面白い商品を開発したので紹介する。

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4月1日から個人情報保護法が施行されるなど、個人情報の取り扱いに関心が集まっている昨今ですが、「究極の個人情報」と呼ばれる個人の遺伝情報の保護については、いまだ十分な対策がとられていないのが現状です。とくに、本人の同意を得ずに遺伝子サンプルが採取・解析され、知らないうちにプライバシーの侵害をうけ、保険加入、就職、進学、結婚などの際の差別に利用されるのではないか、との懸念が高まっています。このような時代にあっては、わたしたちひとりひとりが、自分の遺伝情報の保護に真剣にとりくまなければなりません。

PCR(Polymerase Chain Reaction)という遺伝子増幅法を用いれば、遺伝情報はたとえば1本の毛髪や体毛、あるいはひとかけらの皮膚細胞からでも解析することができます。つまり、真剣に自分の遺伝情報を保護しようと思えば、わたしたちは自分の毛髪、体毛の1本にまで気を配らなければならないのです。果たしてそんなことが可能なのでしょうか? 
我が社はこの問題を解決する画期的な商品を開発いたしました。それが「遺伝情報保護化粧品(商品名:コンタミジェン(TM)・シリーズ)」です。本商品は、自分の知らないうちに体毛や皮膚の細胞を採取され、遺伝情報を解析されてしまうといったトラブルを防ぐため、毛髪、体毛、あるいは皮膚をあらかじめ大量の他人のDNAによって汚染しておくという、画期的なアイディアにもとづき開発されました(特許申請中)。コンタミジェン(TM)には、100人を超えるヒト(Homo sapiens)から採取したDNAが高濃度で配合されています。本商品を日常的に使用することによって、意図せずに体毛や皮膚組織を採集されてしまっても、自分の遺伝情報は他人の遺伝情報のバックグラウンドノイズにおおい隠されてしまうため、遺伝情報漏洩の可能性はなくなります(*1)。さらにコンタミジェン・シリーズは、ロットによって配合するDNAを変更することで、より堅牢なセキュリティを保証しています。配合するDNAは一万人を超える我が社のゲノムDNAストック(*2)からランダムに選ばれて配合されますので、ノイズパターンの解析によりセキュリティが破られる心配もございません。
コンタミジェン(TM)・シリーズ第一弾として、本日4月1日からシャンプー(500ml, 希望小売価格4200円(税込み))、ボディシャンプー(500ml, 希望小売価格4200円(税込み))、ハンドクリーム(50g, 希望小売価格4200円(税込み))を販売いたします。当面はネット上での販売のみとさせていただきます。ご注文はメールにて!

(*注1)犯罪等への利用はご遠慮下さい。
(*注2)DNAをどのような人物からどのような方法によって採取したかにつきましては、個人情報保護、企業秘密、およびお客様の精神衛生上の観点からお答えできかねますので、ご了承ください。

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少し値が張るのが玉に瑕だが、遺伝プライバシーが気になる人は試してみてはいかが。