パピーニの比較心理学―行動の進化と発達

パピーニの比較心理学―行動の進化と発達

  • 訳者の一人である同僚の先生から献本していただいた。ありがとうございます。動物の行動や「心理」について、進化学的、発生学(発達心理学)的な観点を前面に出して考察した本で、ぱらぱらとめくってみたが、たとえば「動物の起源と進化」という章では古生物学から生物地理学、分岐学についての説明もあるし、「発達と進化」という章ではHoxコードの話やガースタングの幼形進化のようなかなりマニアックな話まで触れられていて、著者の博覧ぶりが伺い知れる。「心理」が生物の機能であり、進化の産物である以上、心理学者や心理学専攻の学生にも生物学の基礎的な知識は必要なわけで、この本はそういう要求に十分に答えうる本になっているように見える。

Perlプログラミング救命病棟 (Programmer’s foundations)

Perlプログラミング救命病棟 (Programmer’s foundations)

  • プログラム経験がまだ浅いので、いまのところ自分が以前に書いたプログラムを見て「なにをやろうとしてるんだろ?」と悩むような経験はまだ(あまり)せずに済んでいるが(みっともない書き方してるなあと思うことはしょっちゅうだが)、書いたプログラムが累積していくにつれて、プログラムの可読性、保守性について意識していかなければならないのは宿命である。ということでお勉強。

細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING (平凡社ライブラリー)

細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING (平凡社ライブラリー)

  • ちくま書房刊(1992)の本が平凡社ライブラリーから。細野さんの音楽は、そんなにまじめに聴いている訳ではないが、いつも何か変なというかひっかかるというか、そういう面白いところがあって、好きだ。YMOはもちろんだし、LOVE, PEACE&TRNCEなんかもとても良かったし、久保田麻琴とやってたハリーとマックも面白かったし、それから『銀河鉄道の夜』のサントラも大好きだ。その細野さんの超ロングインタビュー。1冊まるまるインタビューです。

トリック・アイズ グラフィックス

トリック・アイズ グラフィックス

  • あの北岡明佳さんの「動く錯視』の本。基本的には北岡明佳の錯視のページに載っている図と同じパターンが収録されているようだけど、「これすごいでしょ!」と言って人に見せるにはやはり本の方が良いよね。モニタ上だと「これアニメーションでしょ?」とか言われそうだし(笑)。

「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書)

「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書)

  • ちくま新書から稲葉さんの新著。そういえば今朝、同居人がしみじみと「貧乏人は体が資本だよねえ」というので、おもわず「いや資本というのはね」と説明しようとして(偉そうに)、でもまあ通勤途中で時間がなかったからやめたんだけど、ぜひ稲葉さんの本を読んでもらうことにしよう。