• 前々から食べにいこうと思っていながらなかなか行く機会がなかった近所の韓国料理のお店に夕飯を食べに出かけた。ナチポック鍋というのが店の自慢料理らしいのでそれを注文してみた。同居人は石焼ビビンバをたのんだ。鍋は韓国式の醤のスープでタコ、エビ、ホルモン、野菜などを煮込んだもの。鍋が先に出てきたのだが、煮えるのにけっこう時間がかかるという。まだかなあ、と思ってみつめていると、店の人が「まだですよ」と言って笑った。ときどきスープを継ぎ足しながら、煮えるのを待つ。後から出てきたビビンバやキムチをつまみながら待つこと15分から20分くらい。満を持して食べた鍋は、辛いスープのなかに旨いだしがたっぷり出ていて、とてもおいしかった。同居人と二人で、ふうふう言いながら平らげた。すでにかなり満腹だったが、しかし、この残ったスープを捨ててしまうのはほとんど犯罪だということで、雑炊にしてもらい、こちらも旨い旨いと言いながら、ぺろりと平らげる。店の人の話によると、スープの味噌から自前で作るのだという。韓国では店ごとに独自の味噌を作っていて、それがその店の味になるのだという。なるほど。今度はチジミを食べに来よう。