• 同居人が虫採りのポイントを探しに行くというので付きあう。虫といっても昆虫ではなく、砂のなかに生息する海産のヒラムシ。したがって行く先は海。いったん竹原まで出て、海岸線を東へ向かう。忠海から三原を抜けて尾道へ。ちょうど昼時になったので、尾道で昼食。穴子飯をたべる。潮が引きはじめるまで少し時間があったので尾道をぶらぶらしていたら古本屋があったので入ってみると、けっこう面白い本が並んでいた。以下、買った本。
  • 白土三平の『シートン動物記』1、2。これは僕にとってはとても懐かしいマンガ。うちの親はあまりマンガが好きではなかったので、子供の頃、家にはほとんどマンガは存在しなかったのだが、このマンガと『はだしのゲン』は親が与えてくれた。小学校低学年の頃に何度も繰り返し読んだ。(ちなみに母のほうは僕が高校時代に買っていた『LaLa』を読むようになって、多少はマンガも読めるようになったようだ。『日出処天子』の頃ね。)
  • 今泉吉典ほか『イリオモテヤマネコ 南海の秘境に生きる』(ISBN:4582519032)。1978年刊。発行は今は亡き『アニマ』の平凡社。写真が良い。巻末の今泉氏による「解説」にはイリオモテヤマネコの系統分類学的位置についての議論が載っていて、イリオモテヤマネコはネコ亜科のなかでも非常に初期に分岐していて、ベンガルヤマネコやスナドリネコなどとは非常に離れた系統的位置にいるという説が展開されていて、「え?」と思って調べてみたのだが、『動物の自然史』(ISBN:4832996010)などを読み返してみると、現在の分子系統のデータからは、やはりベンガルヤマネコなどに近い系統ということになっているようだ。ちょっと残念な気もする。
  • まあ寄り道はそこそこにして、尾道大橋を通って向島へわたる。フェリー乗り場の近くの砂浜におりて、同居人は海岸の砂を洗面器にすくっては海水ですすいでバケツに移す。数は少ないが、ある程度は採れそうな雰囲気。大量に集めるとしたら、もう少し道具を準備して来ないといけないようだ。
  • 一日中雨が降ったり止んだりの天気だったが、帰りの山陽自動車道はすごい雨だった。制限時速50キロに制限されていたが、けっこう飛ばしている車もいた。大丈夫かなあ、と思っていたら、途中で車が1台、横倒しになっていた。