• 以前からいちど走ってみたいと思っていた「しまなみ海道」に行ってきた。天気は晴天。西条発、朝7時40分の列車でまずは尾道まで輪行。そこから渡船で向島へ渡る。向島は大昔、臨海実験所にお邪魔したときに、友達にMTBを借りて走ったことがある。しかしあれももう十数年前になるのか。そう思うと愕然とする。
  • 渡船降り場から向島を反時計回りにゆっくりと走って行く。日帰りの予定なので、初めから全線走破は諦めて、のんびりと景色を楽しみながら走ろうという方針である。連休なので自転車の人はたくさんいて、気合いの入ったロード乗りから、MTBの若いカップル、小さな子供を連れた家族連れ、レンタサイクルで走っている人たち、お年を召した小径車乗りの方々など、いろんな人とすれ違った。モールトンに乗っている人もいたし、リカンベント(Bike-E ?)に乗っている外国人らしい人も見かけた。みんな自分のペースで楽しそうに走っている。すれ違うときに「こんにちは」と挨拶してくれる人も多くて(とくにロード乗りの人たち)、気持ちよい。



  • 橋へアクセスする自転車道。上り坂だが傾斜はそれほどきつくない。とても眺めが良くて良い気持ち。ここまでで約10km。


  • 因島大橋は2段構造になっていて、自動車は上、自転車や原付、歩行者は下の段を通る。自動車で通れば一瞬だろうが、自転車でのんびり走ると橋のつくりがよく見えて楽しい。


  • 因島側から橋を眺める。


  • 因島を走り始めたらすぐ、うみのそばに広場があって、白い恐竜が立っていた。何故に恐竜?


  • その広場で、地元の人たちがなにかイベントをやっていたので覗いていくことにする。「動物ふれあい広場」というのがあって、子供たちが動物とふれあっていたのだが、そこにいた小馬。子供はもちろん、大人も背中に乗せて歩いていた。とても可愛い。

  • こちらは山羊。他にもウサギやヒヨコなどが子供たちに追いかけ回されていた。少し早かったが、地元のひとたちが作った鯛飯と巻き寿司を買って軽い昼食をとる。


  • 因島のコースは少しアップダウンがあって、向島よりはきつい。下の写真は生口橋へアクセスする自転車道。ここまでで約23km。


  • 生口橋は自転車も歩行者も橋の上を通ることができる。とても眺めが良く、爽快な気分で走ることができる。まさに「しまなみ海道」という眺めだ。



  • 生口橋から次の多々羅大橋までは約18km。結構距離がある。同居人はそろそろ疲れてきたようなので、多々羅大橋まで往復してさらに尾道へと引き返すというのはちょっとキツそうだ。ということで、とりあえず瀬戸田にあるフェリー乗り場まで走ってみようということに。正確には分からないが10km弱くらいの距離だろう。そこからフェリーに乗れば三原の須波港につく。そこから三原駅までは、それほどの距離はない。
  • 瀬戸田といえば柑橘類である。途中デコポンジェラートなどを食べて休憩しつつ、瀬戸田の観光の中心地、耕三寺、平山郁夫美術館などがある地区へと走る。といっても耕三寺も平山美術館もすでに観たことがあるので今回はパス。柑橘類の土産物屋を覗いて「はるみ」オレンジなどを購入。
  • 瀬戸田でも因島と同じように広場でイベントが行われていた。そこで飲んだ清見オレンジの生絞りジュースは絶品だった。
  • 30km以上走って、同居人はさすがに疲れたというので、そこで休んでいてもらうことにして、ひとりで多々羅大橋へと向かった。この海沿いの道もまた景色がよく、自転車道も整備されていて、気持ちよい。


  • 時間のせいか、ロケーションのせいかは不明だが、この橋は前の2つの橋よりも人通りがずっと多かった。歩道兼自転車道はそれほど広くないので、すれ違いや追い越しには気を使う。しかしそれにしても巨大な橋である。



  • 多々羅大橋を渡り終え、そのまま引き返して再び同居人が待っている瀬戸田へと向かう。帰りは追い風だったせいか行きよりもかなり楽に走れて、あっという間に着いてしまった。
  • 急げば瀬戸田発16:30のフェリーに乗れそうだったので港へ向かう。港までは5分もかからずに着く。料金も大人2人と自転車2台で1000円もかからない。これは楽で良い。橋ができても瀬戸内海にはまだたくさんのフェリー航路があるので、これを利用すればかなり快適に旅ができそう。


  • 港から三原市中心部までは数kmていど。それも加えると走行距離は50数kmくらいだろうか。尾道から多々羅大橋まで行けば、しまなみ海道のほぼ半分を走ったことになる。その先の道の険しさがどのくらいかは分からないが、今回走ってみた感触では(もちろん天候にもよるだろうが)1日かければ片道全線走破はそれほど難しくはなさそうである。
  • 次はやはり全線走ってみたいので、1泊の予定で、まず西条から山を降りて竹原あたりに出て、今治までフェリーで渡り、そこで1泊。翌日に今治尾道の逆ルートで走るというコースが良いかもしれない。