• 最近観た映画のサントラを2枚買った。ひとつは手嶌葵が歌う『ゲド戦記』の歌集。ゲド戦記の映画の中でもっとも良かったのはテルーが歌うシーンだった(というより他のシーンはほとんど印象に残っていないのだが)。映画を観た後も、一度聞いただけなのに「心を何にたとえよう、鷹のようなこの心……」というようなフレーズをたびたび口ずさんでいるくらい、あの歌詞とメロディと歌声は強いインパクトがあった。CDに収録されている他の歌も良い。もともと谷山浩子は好きだが、手嶌葵の才能で谷山の曲の魅力がさらに高められている。

  • もう1枚は『リンダ リンダ リンダ』のサントラ。映画はストレートな青春ものでとても良かったのだが、その本筋とは別にこの映画でもっとも印象的だったのは、やはり歌のシーンで、それも主人公たちのバンドの演奏ではなく、同じ軽音部(?)の、指を怪我して文化祭でギターを弾けなくなった女の子が、舞台で独唱するシーンだった。まず"The Water Is Wide”という曲を一人で歌い、次に「風来坊」という曲をギターの伴奏で歌うのだが、彼女の歌が超絶的に巧くて驚いた。あれ誰? と思って調べてみたら、湯川潮音。名は知っていたが歌を聴くのは初めてだった。