• ようやく学生実習づけの3週間が終わった。先週と今週は2つの教室で別メニューの実習(DNAの制限酵素消化-電気泳動の実習と、ユスリカの唾腺染色体の観察実習)を平行して進めていたため、準備や後片付けが大変だった。
  • 昨日は実習自体はなかったのだが、思い立って、実習の解説に使うためのビデオを作成してみた。ユスリカの実習ではユスリカの幼虫を解剖して唾液腺をうまく取り出す作業がキモなのだが、その方法は、実際にやってみせれば簡単なのだが、口で説明しただけではなかなか学生に伝わらない。60人以上の学生に対してひとりひとり指導していたのでは、いくら優秀なTAがいてもかなりの労力になってしまう。水曜にそれをやって相当つかれたので、それなら解剖法をビデオにして学生に見せようと思い立った。というのも最近、顕微鏡の像を実習室のモニタに映写するためのカメラが更新されて、ハイビジョンビデオカメラが導入されたからだ。SONYのハンディカム。これを使えば手軽にビデオが撮れるはず。そこで家から三脚をもってきて、実験台の上にたて、ユスリカを解剖する手元を撮影してみた。どう映っているか確認しながら行うため、手元を直接見ずにビデオカメラのモニタを見ながら作業をするのがちょっとばかり難しかったがすぐに慣れた。欲をいえばもう少し接写ができれば良かったのだが、近づけすぎるとフォーカスが合わない。それでもまあ許容範囲。それなりの教材がとれた。
  • 編集はMacに取り込んでiMovie HDを使ってみた。初めて使うアプリだったが、非常に直感的で、なんの苦も無く編集ができた。必要な部分を切り出して、並べ替えて、チャプタをつけて、iDVDで焼いて、できあがり。こんなに簡単にできてしまって良いのか、という感じだ。
  • 自分の実験は培養細胞からのRNAとり。新しく届いたキアゲンのキットを使ってみたのだが大量にとれた。このまえ組織や胚から取ったときは収量がいまひとつだったのだが、違いはなにか。材料の違いか、それとも前のキットが古かったのか。まあ明日もういちど新しいキットで幼生から抽出してみよう。