• 総合科学研究科の設置記念シンポジウム『越境のアドベンチャー』を聴きに行った。演者のひとり、国際日本文化研究センター小松和彦氏の話が面白かった。文化人類学/民俗学を志したきっかけ、若い頃にたまたま高知県のある村へ調査に入ってそこで「いざなぎ流」信仰に出会った話など、どのような興味に導かれて研究をすすめてきたのかを語ってくれた。高知のその村では、ふつうのタクシーの運転手さんが「太夫は式を打つから怖い」というような世間話をするくらい、陰陽道が生活の中に色濃く残っているのだという。なにか伝奇ものかホラーの小説になりそうな話でわくわくした。
  • 専門分野にきちっと軸足を置きつつ、専門外へも大胆に踏み出して行くこと(=越境のアドベンチャー)が総合科学研究科の研究/教育のめざすところである、という研究科設立の精神を体現した、良いシンポジウムだったと思う。
  • 夕方から記念祝賀会。総合科学部のOB/OGの先生方も多数参加されて、盛会であった。やはり一人の人と長く話し込んでしまうのであまりたくさんの人とは話せないのだが、それぞれの話は面白くて良かった。