• ワールドカップ決勝トーナメント第一戦、ドイツ対スウェーデンを観た。スウェーデンはもちろん強豪であり、決して侮れない相手だ。ドイツびいきとしてはかなりどきどきしながらこの試合を迎えた。
  • 入場前、通路に並んだドイツの代表選手たちの映像をみていた。みな落ち着いて、集中して、自信にあふれた表情をしていた。それをみて、ああ、今日はまったく負ける気がしない、これはもう大丈夫、と思い始めた。おそらくドイツの選手たちもそんな気持ちだったのではないか。会場はミュンヘンアリアンツアレーナ。いまのドイツ代表が、キャプテン・バラックのホームであり、ドイツサッカーの中心ともいえるこのスタジアムで負けるなど、想像もできないじゃないか。
  • と、キックオフ前の短時間に当社比5倍くらい気が大きくなって観始めた試合だったが、その期待に応えてくれたように試合序盤、クローゼとポドルスキの連携でドイツはたちまち2点を先取する。ポドルスキは完全に覚醒したようだ。クローゼはストライカーとしても素晴らしいが人を使うのも巧いので、この2人がかみ合ったら大会でもトップクラスの2トップになるんじゃないか。
  • 試合はこれでほぼ決まってしまい、あとは完全にドイツペース。スウェーデンは退場者も出してしまい、ほとんどなす術がない。ちょっとどきっとしたのはゴール前のイブラヒモビッチのシュート(あやうくレーマン(笑)になるところだった)と、ラーションのPKのシーンくらいか。バラックを初めとしてみんなミドルからどんどんと打ち込んで、まるでミドルシュートの練習のようだった。ドイツファンにはうれしかったが、スウェーデンサポはしばらく立ち直れないのではないか。
  • アルゼンチン対メキシコの試合は対照的に接戦がもつれて延長に入るという好ゲームだった。途中、これはもしかしてメキシコか?、と思ったが、結果的にはアルゼンチン。マキシ・ロドリゲスの胸トラップからの超絶ボレーシュートが試合を決めた。アルゼンチンは必ずしも好調とは言えなくてもああいうプレーで試合を決めてしまえるところがすごい。
  • ということで、希望通り、ドイツ対アルゼンチンという、しびれるようなカードが実現した。この大会で最高の試合の一つになるに違いない。そしてドイツ、勝ってくれ!