査読とか論文とか

年も押し詰まってから某雑誌からたて続けに2本、査読の依頼がきた。1本目は気軽に受けたが、そのすぐあとにまた同じ雑誌(エディターは別)から依頼が来て、しかもその〆切が1月1日……。まあ以前論文を載せてもらった雑誌なので(リジェクトもされたけど(笑))受けたけど。で、その査読の結果を今日、Webから送った。1月1日〆切って、エディターの方は年末年始も仕事しているのだろうか?

今年は結局、同僚のU先生に共同研究で名前を入れてもらった1報しか論文が出なかったが、これは久しぶりにホヤの仕事だったので嬉しかった。自分の仕事も投稿はしているのだが、最初の雑誌は予想通りあっさりと蹴られ、2番目の雑誌は2ヶ月ほどReviewにかかったがやはりダメで、そのコメントを参考にしつついま3誌目に投稿中。これはとにかくどこでも良いので出てくれないと、もう8割がた準備が整っている次の論文が投稿できない。内容的には後者の方が本命で、いま投稿しているのはその準備というか露払い的な論文なので。

今年、仕事関係でもうひとつうれしかったのは、妻が動物学会で無腸類(Acoela)での仕事を発表できたこと。彼女はいま無腸類の研究を学内の何人かの方々と共同研究で始めていて、私もその連名の発表者の1人に加えてもらった。無腸類はおそらくもっとも早く分岐した左右相称動物だろうというので興味がもたれているムシで、その点も確かに面白いのだが、私たちの今の興味はむしろかれらが体内に微細藻類を共生させているという点にある。この暮れに無腸類を飼うための水槽の立ち上げも進めていて、これからが楽しみ。僕的にはいまいちばん面白いのは共生だと思っていて、トランスポゾンの仕事もホスト-トランスポゾンの共生進化という観点から進めているのだが、無腸類の仕事にもできるだけコミットしていきたいと思っている。まずは学会発表の内容で論文を1報投稿するのが目標だ。